HHKB Studio とは
“文字入力を超え、操作体験そのものをキーボードに集約する”というアプローチで設計された、HHKBの新シリーズ最上位モデル。ポインティングスティックとジェスチャーパッドを内蔵し、カーソル移動・クリック・スクロール・ジェスチャーまでをキーボード上で完結できます。
マウス機能を統合する独自UI
- ポインティングスティック:中央のスティックでカーソル移動。左右クリック・ホイール相当の操作に対応。
- スクロール:Fn(ホイール)+ スティックで縦横スクロール。Excel等で横スクロールも直感的。
- ジェスチャーパッド:左右側面・手前面のセンサーに“なぞる”操作を割当。音量・スクロール・ウィンドウ切替・パラメータ調整などを左手デバイスのように扱える。
レイヤーとプロファイル(合計16レイヤー)
- 4プロファイル×4レイヤー=合計16レイヤーを内蔵に保存。OSやアプリごとに配列・ショートカットを最適化。
打鍵体験:静音リニアの上質
- 専用設計の静音リニア軸(55g級)。抵抗が少なくスッと沈む素直なリニア。
- 打鍵音はType-Sより重心が低く落ち着いた静音。夜間や共有空間でも使いやすい。
カスタマイズ性と保守性
- ホットスワップ対応で軸を自由に交換可能。Cherry MX互換のキーキャップが使え、見た目も自在に。
- 個別スイッチ交換で長期のセルフメンテがしやすい。
筐体/基本仕様
- 独自配列(CtrlがA隣など)でホームポジションから手を動かさない思想。
- 約300×130mmのコンパクト筐体、角度3段階。USB‑C/BT両対応、BTは4台マルチペアリング。
留意点(好みが分かれる)
- 重量は約933gで据え置き向き。携帯性はType‑Sに劣る。
- ポインティング/ジェスチャーは慣れが必要。リストレスト併用だと手前パッドは触れない。
- 配列のクセや“墨”配色の視認性は合う/合わないが出やすい。
- 価格は約44,000円。体験に価値を見いだせるかが判断基準。
まとめ
マウス移動を最小化し、指をホームポジションに置いたまま作業を完結できる“唯一無二”。静音リニアの上質な打鍵、強力なレイヤー運用、ジェスチャーまでの統合で、ワークフローがハマる人には極めて高い生産性をもたらす一台です。